カウントダウン

毎年恒例のジャニーズカウントダウンの発表があり、同時にテレビ中継もあるということも知らされる。

KinKi Kidsの名前はテレビ中継の方にだけ。なんだがよく分からないけど紅白の後NHKから生中継でもされるのだろうか。これは私のただの憶測。

たった一個人の憶測なんてものともしないのが世の中だ。それこそKinKi Kidsの紅白出場なんて少なくともあと5年はないだろうなんて勝手に考えてた人間が現にここにいる。正直なところ、紅白出場を延ばしているうちにそれほどの人気をなくしてしまうのではないかと内心笑ってたぐらいだ。

今まで恒例だった東京ドームでの大晦日のコンサートは来年以降どうなるのだろうか。いちファンとしてはどうしても考えてしまうのだが。予想したところでどうにもならないんだ。

 

つくづくわたしの脳内と現実とは無関係だ。

私の脳内に「SMAP解散」の文字はなかった。「世界に一つだけの花」はJPOPにすこぶる疎かった小学生の私だって知っていたし、「機嫌が良いとき口ずさむ曲」というプレイリストがあれば入っていたぐらいだ。

当時、特に知りもしないのにジャニーズにいい印象は持っていなかったし、チャラついた集団とぐらいに思っていたかもしれない。小学生の私に「キミがたまに口ずさんでいるその曲、キミの毛嫌いしているジャニーズの曲なんだよ」なんて言ったら軽く5秒は固まったかもしれない。

私がSMAPを認識した時には彼らは立派な大御所になっていた。と同時に個人の活躍が目立っていたためかどうもグループの印象が薄かった。若干ジャニオタキャラを背負っていた中高生時代でさえもSMAPのことをほとんど知らなかったし大して知ろうとも思わなかった。

ある時、追い詰められた私が手を伸ばした先に堂本剛がいた。なにがなんだか分からないまま彼に落ちた。その後KinKi Kidsが大好きになるのだが、そのKinKi Kidsが大好きなのがSMAPだった。彼らはことあるごとにSMAPの名前を出し「兄さん」と慕っていた。KinKi KidsにとってSMAPはアイドルだったのかもしれない。そのSMAPが解散するという。それも今年をもっての解散。

今年の東京ドームでのカウントダウンは終わりへのカウントダウンなのだろうか。彼らを慕う後輩達とその後輩達を愛するファンで彼らの解散をカウントダウンする世界なんてあって欲しくなかった。

永遠が欲しい。

馬鹿なことを言ってることは百も承知だけれど今はただ「永遠」の二文字がチラついては消える。いっそうのこと冬の寒い日に空から降りてくる儚い白に「永遠」と名付けたいとさえ思う。